「赤」信号を見て足を止める。目の前の信号機が自分に向けて働きかけていると思われる。
そうやって、都会の生活では「制度」そのものが主体になっていく。その中の「住人」が制度に順応するように努める。ルールを無理して守るうちに蓄積するストレスであれ、故意にルールを違反するときの快感であれ、それは「その制度は私を束縛している」ととらえたから生じる結果であろう。
信号機はあなたがそこにいなくても、24時間、信号(指示)を出し続けているのだ。
あなたと同じ、あるリズムを繰り返して毎日を迎えている。
そして、交差点であなたとすれ違う。
このインスタレーションを体験すれば、あなたは信号機との新たな関係を発見できるのだろう。 |