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他界は「無」なのか。
私にとって、死はトンネルをくぐってブラックホールのような闇に吸い込まれていくイメージがある。
死は煩悩から開放されてケガレのない世界へ向かうとほとんどの人が考えているようだ。それをトンネルに例えれば、向かうその先には光に満ちた出口であるそうだ。恐れながらもそのイノセンスの世界に憧れる死生観は、現世の現実生活を否定しているかのように私は思った。
生きている間に体験しえない世界だからこそ、私たちは理想な桃源郷を死に投影し、それを遠くから眺めているのではないか。
/OHP映写機、フィルムにアクリル絵具
/H3000xW6600mm(投影画面サイズ)
/「鏡」-微睡みと反射-展 |
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