_ home _ info _ works _ links _ twitter _ facebook _ about _
流体都市とは、tanjuichenとKalnaKatsuomによるユニットが行うパフォーマンスのシリーズです。電子音楽、歌曲にのせてOHP投影機を使った流体映像ライブが行われるが、2005年の初演以降、国内外にてリメーク再演、手法展開を繰り広げられていくプロジェクトです。このページにて公演の記録を随時公開します。
2005.8.21 神戸Zink公演
2006.4.7 京都shin-bi公演
   

 このシリーズは「都市」というキーワードから始まった。

 われわれは、しばしば歴史の流れ、時代の潮流、もしくは社会の情勢に流されていると感じる。なぜフリーターは迫害されるのか、流行の先端をいくのはなぜか、反戦運動で何を変えられるのか…適者生存の集団構造の中で、反抗する時に感じた無力さから、われわれは従う=流されることを覚えた。

 生命のはかなさも、反することのできない自然の法則の中から覗くことができよう。この流体の中で、色とりどりの粒が生命のように次々と誕生し、やがて複雑な宇宙を形成しているかのようにも見える。また、粒同士が結合して集団となったり、大きな塊が分離して消えたりもする。個体の動きは活発にみえるが、一歩引いてみれば全体の大きな流れに気づくであろう。果たしてこれは、個体が流されているのか、個体同士の蓄積されたエネルギーで大きな流れが生み出されているのか…いずれにせよ、この流体の動態と現象は、われわれを取り巻く環境、都市とかぎりなく酷似しているのではないだろうか。(2006.6.9)
 陳維錚tanjuichen (C) tanjc.net (previous.i.am)