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slow #3

ユタ川崎 (radio/UMU) / aen (voimasound) / Lullatone (plop) /
Samurai Jazz(cubicmusic) / Kalna Katsoum / egyptos
「電子から溢れんばかりに弾け出すheart of human b-ingsに微笑を感じてる、ele-shocking発信。」

2005.8.21(日) 17:00-22:00 入場料:\2000
会場:神戸ライブハウスZink →アクセスmap

ZINKとはビリヤード・ピンポン・BMX&スケートボード用ミニランプ・インターネット等を備える巨大湾岸改装芸術倉庫です。神戸・深江浜から自由で創造的な発想、贅沢で有意義な時間、広がるコミュニケーションが生み出されていきます。

F l u i d  C i t y

流 体 都 市

 ライブハウスZINK(神戸)が主催する電子音楽ライブ『SLOW』のシリーズ第3夜。第2セッションで、私がK/Kalna(=Kalna Katsoum)とコラボレーションして30分のパフォーマンスを行いました。

 「流体都市」をテーマにしたこのパフォーマンスは、彼女のラップトップ音楽+清楚な歌声に加えて、私が映像をライブ形式で演出しました。VJとしては実験的な試みですが、液晶プロジェクターではなくてOHP(overhead projector透過式映写機)を使ったアナログ映像づくりです。

 このOHPは解像度など関係なく、30cmの原稿を6mに光学拡大して映り出すので、肉眼で見えない埃まで映してしまうほど有機的でリアルな視覚体験を作り出せます。水や色とりどりのオイルなどの透明液体を水槽に入れるだけで、流体のさまざまな面白い現象を観察できました。

 都市に生きる生命とそれを取り囲む社会の動きをマクロな視点で表現するのに、流体のバイタリティーと多様性はとてもふさわしいと思いました。

シ ナ リ オ

即興
コンクリート(都市の箱)を象徴するように、タイトルの「流体都市」文字を砂でサランラップの上に並べました。K/Kalnaの音楽に合わせてラップを叩き、文字が衝撃によって次第に崩れて、宙を舞うように散っていきます。

来るべき記憶
真っ白になったキャンパスに、少しずつ注ぎ込まれる水は大きな水玉になったいきます。打つ波のように、「記憶がやってくる 声を待っている 朝に生まれた 私も連れていって」の歌声がステージから。

Still Burning
現実と非現実をテーマにしたこの曲には、オイル滴の流離と混合で表現してみました。彼女の立ち位置と声に合わせてオイルを垂らして、広がっていく赤い滴と波紋が有機的である同時にとても幻想的でした。

Vidro Song
水槽に風邪が吹き込まれると、色とりどりのオイル滴が分裂したり、結合したりします。透き通るガラスと彷徨う森の中をイメージしたこの曲に合わせて、歌うK/Kalnaの体を取り巻くように流体の動きを付けました。

Lunatic Serenade
軽やかな歌詞と相応して、マクロが個体の心象世界(ミクロ)へ還元するように都市の崩壊をイメージしました。

(陳 2005.8.24)

K/Kalna official website :
http://www.k-kalna.com

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