映画『マルコヴィッチの穴』のタイトルをパクッて付けたコーナーのタイトルですが、この映画はもう見ましたか?それを見たのは今年の秋にロードショーした最初のときですが、静かに私の底で化学反応が起こっているのです…
自分が自分の潜在意識の世界を覗いたら何が見えるのでしょうか?という問いかけが、さりげなく私にとってもっとも衝撃名1シーンとなりました。
何が見えるの?私は見てみたいという気持ちになる前に恐怖を疎直に感じてしまったのです。何を恐れているのか分かりませんが。確かな恐怖感が浮かび上がってきたのでう。(暖房がキツすぎるヌーベルの上映室でも、寒気を一瞬感じたくらいです)
しかしそれは一瞬のことだけで、すぐに快感となりました。自分の潜在意識の領域を覗けるかもしれないという不思議な体験をしてみたいからです。
映画の中で、マルコヴィッチは自分自身の姿(分身)に満ちた世界が見えました。過去の恥ずかしい出来事、思い出が再現されている世界でもありました。彼の昔からずっと潜んでいる変身願望と自信不足が意識の潜在的領域に置かれていたからです。
こういった脚本の発想が私に感動を与えてくれました。人に意識に通じるトンネルがあるということだけで「連想」が絶えずに展開していきます。更に、そのトンネルを通して他人の意識を覗くのではなく、自分の脳(意識)へ直結したらどうなるのか思いついた作者が素晴らしいと思います。
私はそんな発想を持って「連想」ついて研究できたら面白い結果が出るのではないかと、ふっとと笑って思いました。
どうぞ、この電話線のトンネルを通じて、私の底を覗いて見て下さい。
|