FMの周波数と同調した電波を発射する発信機にマイクを取り付けました。そのFM電波をキャッチして聞けるのは半径15M以内にある通常のFMラジオです。
このような送信・発信装置を1台ずつお互いに周波数が合うように調整して2つペアで15セットを作りました。つまり、発信機01号から発した声の電波は、FMラジオ受信機01号だけ聞こえるように構成されています。
2セットの発信機を交換すれば、普通のトランシーバのように2人相互通信できますが、3人の場合では三角形関係の「一方通行」会話となることに気づきます。
同じ状況を、Terminal(参加者・装置)を15人という規模に拡大してみると現象として現れる結果は研究の対象となります。
返事の聞こえないCommunicationの輪の中で、人はどういうふうにつながっているのか、どうつなげようとしているのか、「つらねる」研究の材料となります。実験の分析、考察から新たなメディアの表現形態のアプローチを試みています。
1ヶ月にわたって繰り返した実験は大勢の参加者に協力していただいたので、ここで実験報告として掲載させていただきます。
2000.11.20
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